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「こども芸能体験ひろば」 特集NO.24
プロの芸能実演家が東村山に集う特別な1日
“こども芸能体験ひろば”開催!
主催:東京都
    こども芸能体験ひろば実行委員会
日時:平成20年1月27日(日)

 昨年の清瀬市に続き1月27日(日)に東京都及び東村山市こども芸能体験ひろば実行委員会主催による“和楽器体験と舞台鑑賞”が行なわれました。
 今回の会場はは東村山駅に程近い東村山市立中央公民館。この建物全体を使い、三味線・紙切り・マジック・アクション・落語・日本舞踊・マリンバを午前中に体験し、午後からは舞台鑑賞という大規模なイベントです。清元の和楽器体験には定員の4倍近い応募があり、当日は実行委員会の抽選で選ばれた24名の子供たちが参加しました。当日の様子を写真を交えてご紹介します。

 体験コーナーの始まりは講師によるチョボクレの模範演奏です。周りのご父兄も興味津々、子供たちは初めて聴く清元に少し緊張気味。目の前に置かれた三味線もどう扱っていいか分かりません。
 実際に三味線に触ってみると緊張がほぐれ時間がたつのも忘れて一生懸命練習しています。真剣なまなざしに講師も真剣に指導しています。
 60分という短い時間でしたが最後に全員で合奏をしました。5歳から小学校高学年まで、年齢も学校も違う子供たちですが合奏は息もぴったり!講師の弾き語りに合わせ上手に演奏できた子供たち。満足げな笑顔に思わず拍手が沸きあがりました。

 お昼の休憩を挟み、2時半から講師陣出演による舞台鑑賞です。
 この休憩時間に出演者は最後のリハーサルを行ないました。写真はまだ衣装をつけていない日本舞踊のリハーサル風景。本番ではどのようになるのか楽しみです。700席以上あるホールですが、こちらも応募が殺到し抽選で選ばれた親子が大勢来てくれました。

 いよいよ本番の舞台が始まりました。今日演奏する「吉原雀」という曲には鳥の名前が沢山出てくるというお話を聞いた後、体験コーナーで弾いたチョボクレの出てくる「吉原雀」の演奏です。
 浅草の三社祭にちなんだ日本舞踊「三社祭」。リハーサル風景とは違い漁師の衣装を着ています。“善”“悪”と書いたお面をつけて善玉、悪玉の二人が踊ります。
 終演予定をオーバーするほど熱演を見せた出演者達が次々に登場し、最後は出演者全員が舞台に揃いました。客席からは拍手の嵐!
 自分たちが体験したことをプロが演じるとどのようなものか、1日で色々経験できたことと思います。次回はどの町で開催されるかお楽しみに。

1月13日に行なわれたアウトリーチ「和楽器体験」
 去年に引続き今年も東京都、こども芸能体験ひろば実行委員会主催による「こども芸能体験ひろば」が始まりました。1月27日(日)の最終日に向け、東京西部各地で始まったアウトリーチ(体験)の中から1月13日(日)に小金井市緑センターで行なわれた清元体験をご紹介します。

 当日は小学生から中学生の22名が参加し、初めて見る三味線に戸惑いながらも指掛けのつけ方からスタートしましたが、何とか三味線を持ち一度音を出してみると皆夢中になり全員でチョボクレの練習をしました。長時間の正座で足がしびれるのも忘れ、最後に全員で合奏を終えた時には思わず拍手がおきるほど真剣になり、あっという間の60分でした。また舞台鑑賞だけでは絶対に見られない三味線の分解作業(持ち運ぶため三分割します)には手品を見るような驚きと好奇心のまなざしが注がれ、音楽だけでなく楽器そのものにも興味を持ち、思った以上に楽しんでもらえたようでした。

(監修:美治郎、延志寿佳)

【監修】 清元美治郎、清元延志寿佳