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「1通のメールから」 特集NO.5
清元協会ホームページ宛に届いた1通のメールがきっかけとなり、9月15日(日)の敬老の日、横浜・中銀ライフケア横浜希望ヶ丘の「敬愛祭」において女流清元演奏家による演奏会が開催されました。
今回の特集では、清元体験教室の開催や、プロの演奏家に演奏会を依頼したいなど、清元に関するイベントの企画から開催までの流れを今回のイベントと供にご紹介します。
1通のメールから

8月中旬、清元ホームページの問合せに、中銀ライフケア横浜希望ヶ丘の松島様から、「当施設では、9月15日敬老の日に、ご入居されている方々のお祝いを兼ねてイベントを企画しています。是非浄瑠璃を披露していただけないでしょうか。」というメールを頂きました。
中銀ライフケア横浜希望が丘では、入居者の方々を対象に、邦楽にかぎらず定期的に演奏会を開催していて、それらイベントの企画を担当している松島様が清元協会のホームページを見て、問い合わせを下さいました。

まずは打合せ

お問合せいただいた内容を、清元協会内で協議の結果、今回は是非とも演奏会を開催させていただこうという事になり、まず、松島様のもとへ、当日の出演者・演奏曲のほか、演奏会の時間、曲の歌詞や解説の資料、控え室、ご予算などについて、清元協会庶務部の者が何度かお伺いし打ち合わせいたしました。

演奏会場準備と当日の資料

今回は敬老の日ということもあり、演奏曲は皆様のご長寿を願って「長生」、歌舞伎でおなじみの「三千歳」、お元気に過していただきたいという願いを込めて、威勢のよい「申酉お祭り」の3曲に決定。出演は浄瑠璃は清元延知寿(のぶちず)、清元延志佐枝(のぶしさえ)、清元延綾(のぶあや)、お三味線は清元延志寿佳(のぶしずよし)、清元延志寿香(のぶしずか)と女流演奏家のメンバーで伺うことになりました。開催日前日には、歌詞とその解説の入った資料を清元栄志太夫からお送りし、当日会場にて配布いたしました。

演奏会当日

出演者は、会の3時間ほど前にうかがい、下ざらいを控え室にてさせていただきました。100名を越えるたくさんの観客の方にお集まりいただき、舞台準備が整ったところで、延知寿さんから本日の演目の解説、演奏者の紹介をさせていただきました。そして演奏の開始。熱のこもった演奏に観客の皆さんもご満足いただいていたようです。演奏者も舞台を勤めてほっと胸をなでおろし、幕となりました。

 清元協会では、できるかぎり皆様に清元に触れていただく機会を作りたいと考えております。このような演奏会以外にも、学校での清元体験など、幅広く活動を行っております。実際に体験していただけるようお三味線もご用意し、皆様からのお問合せをお待ちいたしております。