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重要無形文化財保持者に
清元清壽太夫、清元榮三が認定されました。
 特集NO.8
文化審議会(高階秀爾会長)は、平成15年6月20日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に、清元節浄瑠璃・清壽太夫、清元節三味線・清元三を認定するよう遠山敦子文部科学大臣に答申し、認定されました。
清元清壽太夫 (きよもとせいじゅだゆう) 
昭和26年清元若壽太夫(きよもとわかじゅだゆう)に入門し、同28年から六世清元延壽太夫(えんじゅだゆう)、三世清元榮次郎(えいじろう)(後の清元榮壽郎(えいじゅろう))に師事して研鑽を重ね、同31年に清元清壽太夫を名乗って初舞台を踏み、同37年に初めて立語りを勤めた。
先代家元の六世清元延壽太夫の晩年に、その脇語りを勤めて実力を認められ、以後立語りでも活躍する。
また、故清元志壽太夫
(しずたゆう)の脇語りをたびたび勤め、その技芸の確かさには信頼がある。
平成元年から清元協会の理事、同15年から副会長となって、後継者の育成及び斯界の発展向上に貢献している。(本名佐川好忠、67歳)
【略歴】
昭和 26年 清元若壽太夫に入門
昭和 28年 六世清元延壽太夫、三世清元榮次郎(後の清元榮壽郎)に師事
昭和 31年 清元清壽太夫を名乗り、「湖(みずうみ)の火(ひ)」で初舞台
昭和 37年 初めての立語り
平成 元年 清元協会理事(同15年まで)
平成 15年 清元協会副会長(現在に至る)
◆清元節浄瑠璃での人間国宝 既認定者◆
 清元 志壽太夫
(きよもと しずたゆう)
 (昭和31年4月〜平成11年1月)
◆清元節浄瑠璃 重要無形文化財の概要◆
 清元節(きよもとぶし)は、19世紀初めに創始され、歌舞伎舞踊の伴奏音楽や、音楽そのものを鑑賞する素浄瑠璃(すじょうるり)として発展した。その特色は派手で軽妙な点にあり、語(かた)りの清元節浄瑠璃と楽器演奏の清元節三味線で構成される。
 清元節浄瑠璃は、甲高
(かんだか)い声を効果的に聞かせる独特の発声法と節回(ふしまわ)しを用いた高度な技法により演じられ、音楽的に多彩な内容を持ち、芸能史上重要で、芸術上の価値も高いものである。
清元榮三 (きよもとえいぞう) 
昭和23年から二世清元一壽郎(いちじゅろう)に手ほどきを受け、同26年三世清元榮次郎(えいじろう)(後の清元榮壽郎(えいじゅろう))に入門して内弟子となって研鑽に励み、同27年清元榮三(えいぞう)を名乗り、同28年に初舞台を踏んだ。同47年初めて立三味線を勤める。
平成5年には芸術祭賞を受賞し、その演奏は高く評価されている。
平成元年に清元協会理事、同15年から副会長となり、後継者の育成及び斯界の向上発展に努めている。 (本名小柳泰一、67歳)
【略歴】
昭和 23年 二世清元一壽郎に手ほどきを受ける
昭和 26年 三世清元榮次郎(後の清元榮壽郎)に入門
昭和 27年 清元榮三を名乗る
昭和 28年 「木蘭(もくれん)物語」で初舞台
昭和 47年 初めての立三味線
平成 元年 清元協会理事(同15年まで)
平成 5年 芸術祭賞
平成 15年 清元協会副会長(現在に至る)
◆清元節三味線での人間国宝 既認定者◆
 
清元 榮壽郎 (きよもと えいじゅろう)
 昭和30年2月昭和38年3月
 
二世 清元 壽兵衛 (きよもと じゅへえ)
 (昭和31年4月〜昭和41年6月
 
清元 榮三郎 (きよもと えいざぶろう)
 平成8年5月平成14年12月
◆清元節浄瑠璃 重要無形文化財の概要◆
 清元節(きよもとぶし)は、19世紀初めに創始され、歌舞伎舞踊の伴奏音楽や、音楽そのものを鑑賞する素浄瑠璃(すじょうるり)として発展した。その特色は派手で軽妙な点にあり、語(かた)りの清元節浄瑠璃と楽器演奏の清元節三味線で構成される。
 清元節三味線は、技巧に富んだ語りをいかすために、澄んだ柔らかい音色を基本とし、音量や技巧の点で控えめに演奏されるため、一層高度な技術が要求される。芸能史上重要で、芸術上の価値も高いものである。
【監修】 清元協会理事 清元榮志太夫